年に一度、岐阜県多治見市のホワイトタウンで開催される「作品展」。地域の方々の創造性あふれる作品が一堂に会するこの催しに、今年も足を運んでまいりましたので、その様子をご紹介します。
2025年度の開催概要
今年の作品展は、以下の日程と場所で開催されました。
- 日時: 2025年9月20日(土)〜22日(月) 9:30〜15:30
- ※最終日の22日のみ12:00まで
- 場所: 脇之島小学校 体育館
会場の様子と展示作品のご紹介
会場には、子どもから大人まで、多彩な世代による心のこもった力作が展示されていました。小学生の作品は主に夏休みの自由研究が中心で、一般の方々は絵画、手工芸、写真など、様々なジャンルの作品を出展されていました。
ここからは、会場で撮影させていただいた写真とともに、作品の一部をご紹介します。
個人情報への配慮について
児童の作品には学校名やお名前が記載されているものが多いため、個人が特定できる写真の掲載は控えています。また、一般の作品についても、お名前がわかる部分は修正処理を施しております。
受付と会場の様子

体育館の入り口で受付を済ませて会場内へ。名前を記入するだけで、どなたでも自由に見学できる形でした。

入り口からすぐの机には1年生の作品が展示されています。児童の作品は机の上に、一般の方の作品はその後ろのパネルに展示、という形で分かりやすく配置されていました。
ふれあいセンターわきのしまの活動紹介

会場の一角では、「ふれあいセンターわきのしま」の活動がパネルで紹介されていました。「アッシーホワイト君」や「剪定ボランティア」といった地域活動の紹介や、ボランティア募集の案内も行われていました。
学年ごとに並ぶ、児童たちの力作

奥へ進むと3年生の作品が並びます。学年が上がるにつれて、作品のテーマや規模が変化していく様子を見るのも作品展の楽しみの一つです。
1年生の作品

粘土細工や自然の素材を活かした作品など、自由な発想が光る楽しい作品が多く見られました。子どもならではのユニークな視点には驚かされます。
2年生の作品

2年生の展示は、特に工作が多い印象でした。大人も思わず「なるほど」と唸るような、見事な研究や作品が並んでいました。
3年生の作品

3年生になると、作品のサイズも少しずつ大きくなり、迫力が出てきます。かわいらしさに加え、「かっこいい」と感じるような作品も増えてきます。
4年生の作品

4年生の作品は、ぐっと丁寧さが増した印象です。ネジなどを使って実用性を考えた、日常生活で使えそうな作品も多く見られました。
5・6年生の作品

高学年になると、工作よりも研究発表が多くなります。環境問題や栄養学など、専門的なテーマを掘り下げた研究が多く、そのレベルの高さに圧倒されます。ご家族と一緒に取り組んだのだろうな、と微笑ましくなる作品もありました。
個性が光る、一般の部の作品
児童以外の作品も、素晴らしいものばかりでした。

これは脇之島中央公園の東屋でしょうか。見覚えのある風景が、四季折々の美しい写真として切り取られていました。

地域でのラジオ体操の様子など、日々の活動を記録した写真も展示されています。


ふれあいサロンや、わきのしま児童センターの皆さんの作品です。お隣には「わかば」の作品もありました。写真に小さなカメラマンの指が写り込んでいますが、ご愛嬌ということでお許しください。



味わい深い書や絵画も、見る人の心を楽しませてくれます。

多治見市内で見られる野鳥の紹介。市内だけでなく、三重県や富山県で撮影された美しい鳥たちの姿も紹介されていました。

こちらは着物の展示です。ご自身で仕立てられたのでしょうか、見事な出来栄えです。

戦後80年というテーマで、歴史を学ぶことができる作品もありました。


防災に関する知識をまとめたファイルです。「ご自由に閲覧ください」とのことで拝見させていただきました。災害への備えや、いざという時の対処法が分かりやすくまとめられており、大変勉強になりました。



思わず「こんなものまで作れるのか」と感嘆してしまう、精巧な作品もありました。
来年は、あなたも作品を出展してみませんか?
「作品」と聞くと少しハードルが高く感じるかもしれませんが、この作品展は誰でも気軽に参加できるのが大きな魅力です。
受付の方に伺ったところ、ご自身で作成したものであれば、基本的にどんなものでも展示可能とのことです。書道や写真、手芸品はもちろん、趣味で作ったパズルや、興味のあるテーマについて新聞記事などを集めて考察した研究ファイルでも立派な作品となります。
「こんなものを出していいのだろうか」と躊躇する必要はありません。来場者の方々は皆、一つひとつの作品を温かい眼差しで鑑賞し、「すごいね」「面白いね」と感心していました。
普段、なかなか地域の方々と交流する機会がないという方も、こうした作品展への出展をきっかけに、新たな繋がりが生まれるかもしれません。
ぜひ来年は、あなたの力作を出展してみてはいかがでしょうか。